In bocca al lupo!

イタリア生活の思い出と日記です。

飛ばない飛行機

こんにちは。ジロU23も終わり、チームとして今シーズン最大のレースは終わりました。結果としては総合でのチーム最高順位は16位、そしてポイント賞のマリア・アッズーラ(ブルージャージ)を獲得しました。全8ステージ、ワールドツアーチームのディベロップメントチームや他国のナショナルひしめく中での賞ジャージ獲得はものすごく価値が大きいです。テレビで中継を見ながら全力で応援していました。

 

私個人はというと、いつもどおり練習を行い何ら変わらぬ日常を送っていたので特に新しいネタがあるわけでもないので、今後の飛行機の運航状況に関して色々情報を集めて見ました。

ザックリ一言で言うと「今年中の旅行は不可能に限りなく近い」と言うことです。ツールドフランスや世界選手権などの大きなイベントはこちらでも行われますが、ジャーナリストなど特殊な職業の方を除いては入国に関する困難がものすごく大きいです。

 

現時点での欧州域内の国の入国制限状況をまとめると(日本国籍者を対象として)

 

イタリア;入国は可能だが保険当局への通告と14日間の自己隔離(違反した際には罰則規定アリ)

フランス;観光目的でのビザなしでの入国も可能。自己隔離、陰性証明等の必要ナシ

スペイン、オランダ、スウェーデン;同上

イギリス;同上。しかし感染状況を考慮した上で入国を拒否する場合もある。

ドイツ;長期滞在許可証、または緊急性を証明する書類を持つ者以外のEU圏外からの入国、およびトランジットも不可(例;観光目的でフランスへ向かう際にドイツでのトランジットを含む場合、EU圏内への入域=トランジットが拒否される)

フィンランドフィンランド居住者の帰国、フィンランドでのトランジットを除き日本国籍の者は入国を拒否。

 

以上のように、欧州の主要各国での入国制限状況を見れば、フランスやオランダなどは直行便が出ているので(エールフランス、KLMオランダ航空)渡航は比較的容易だと思われます。しかし、地域によってはホテルのチェックインの際に陰性証明書を求められるなど、地方自治体による制限によって行動が制限されてしまう可能性があります。

特にドイツの場合は、トランジットのみでの入国も認められないので注意が必要です。フランスには行けるのに、ドイツで引き返すハメになる。といったケースになってしまいます。

 

入国制限のみならこれだけの条件を満たせばOKですが、問題は飛行機が飛んでいるのかと言うことですよね。飛んではいますが、週に3便のみや、さらに突然の日程変更や、客数が極端に少ない場合など、フライトがキャンセルされる恐れがあります。現在はほとんどの航空会社で日程変更の手数料が無料になったり、航空券の全額払い戻しなどに対応していますが、手続きに数ヶ月かかったりなど大変でした。僕自身も、3月の帰国の際に航空券をキャンセルして、実際に払い戻されたのは5月末でした。

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羽田空港国際線ターミナルの運航状況。ほぼ全てが「欠航」

特に滞在期限がある僕にとって運航状況の変更は命取りになってしまうことがあるので、少し余裕を持たせて、最大1週間前後しても良いように航空券を手配しないといけません。オーバーステイになってしまうと次回の入国の際に拒否されたり、そもそもビザが降りない可能性がありますので。

 

まだまだ世界との壁は高く、注意しないといけないことも沢山あるように思えます。そんな中でも渡航でき、イタリアで競技ができている環境に感謝しないといけませんね。すぐに検査に行って陰性証明を行い、隔離措置が免除されたのも良かったです。

 

では今日はこの辺りで終わります。引き続きチェック&シェアよろしくお願いいたします!