In bocca al lupo!

イタリア生活の思い出と日記です。

合宿の話③

こんにちは。前回の更新以降Facebookの方でも更新が途絶えていて申し訳ありませんでした。肉体的な疲労が相当溜まっており、帰って飯を食ってマッサージをしてすぐに寝るというリズムになっていました。ということで気を取り直して合宿編最終回、やっていきましょう!

 

[9日目]

 午前8時起床。前日が休息日となり完全回復した(かのように)思っていたがなんしか脚が重い。2時間ほど経ってやっといつもの感じに回復してきた。この日は一発目に20分の登りを中強度で登り切り、次は別の40分弱の登りをSFR4分ーリカバリー2分を4セット、コレを2回繰り返すメニュー。1回目の登りは調子が上がらずにマイペースで少し強度を落として登り切り、SFRの時には回復できていたので調子良く回して行けた。手応えとしては250W〜300Wの間ですんなり行えたのでよかったのだと思う(パワーメーターを導入。この話はまた後日)。こんな感じで2本目も完了し、帰路につく。

この後の生活リズムは全く変わらず、ただ回復に当てるのみ。

 

[10日目]

8時起床。この日は人生で最も朝食が喉を通りにくい日だったと思う。クロワッサンやケーキ類など比較的味の濃いものばかりの合宿期間と、イタリアでの食生活で胃腸がダメージを受けていたのだろうか。疲労>回復という状態に逆転していた。今までは身体が必要として食を進めていた感じだが、意識して食べないと少量で止まってしまう。こんな感じで9:30練習開始だが、ちょっとした登り坂で踏み込むと腰(というより背筋?)に激痛が走った。深く呼吸をすると痛い感じで、数値的には250W以上出すと痛みがひどくなっていく感じ。

早めに監督にそれを伝えて、メニューは飛ばして全ての登りをゆっくり登る。試しにいつも通り踏んでみるが、300Wを超えるとサドルに座っていられないくらい痛みが酷くなった。ホテルに帰ってからはマッサージを入念に受けた。おかげでかなり痛みはマシになったのでマッサージは大事だなぁと痛感する。翌日は痛み始めたら練習を抜けてホテルへ戻るよう指示を受ける。

あと1日を残してこの状態。ステージレースなら足切りだ。

 

[最終日]

8時起床。腰の痛みは相当マシになり、体調も回復傾向にある。目覚めの感覚や、歩いた感覚。食の喉の通りなど小さなことから自分の体調を見極めなければ、オーバーな負荷を身体に掛けてしまうことになるし、その逆もあり得る。最終日は5時間らしい。登りは少なくいくということで、なんとかいけるかと思い出発。

痛みはマシになって耐えれるくらいだが先頭を牽くスピード域(40〜43km/hで5分)でもう足の色んなところが攣りはじめ、みんなより30分早く折り返す。撤退した本人が言っていいのかは些か疑問だが、勇気ある撤退とでも言っておくか…と。

帰路でひとりちょうどいいカーペーサーを見つけ、ホテルへ戻る。50分後くらいにみんなが帰ってきて、「大丈夫か⁉︎」「まぁ最初は強烈しんどいもんよ」と慰めてくれる。

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11日間の合宿を終え、チームメイトともいろんな話ができて、イタリア語も来た時より自然に誰とでも話せる感じがしてきた。上手くなってるよと監督にも言われ、指示もイタリア語に変わってきてます。このようにしてだんだん言葉や生活に慣れ親しんでいくものだと思いました。やはり若ければ若いほどこの辺りの適応力も高いので、「若いうちに」「長期間」海外に身を置くことができればいいなぁと思います。そして自転車だけでなく、食や文化、歴史、たくさんの物に触れて学ぶことが大事です。

 

例によって今回もイタリア語講座はお休みします。明日から通常営業に戻りますので、今後もチェック&シェアよろしくお願いいたします!