In bocca al lupo!

イタリア生活の思い出と日記です。

一夏を超えて…

こんにちは。残暑厳しく秋の到来はまだまだ先になりそうですが、夏本番は乗り切ったかな。という雰囲気のイタリアでございます。ここ1週間ほどは35℃を超える日は1日しかなく、最高気温32℃、午前は25〜28℃と涼しくなってきています。日の入りの時間も確実に早くなってるなーと感じています。

 

8月も終わりに近づき、最も暑いシーズンを超え9月は沢山のレースが開催されます。直近で言うとワールドツアーレースは週末から開催のツールドフランスを迎え、怒涛のグランツールラッシュです。私たちも週末からジロディタリアU23が始まります。コロナの影響で本来10ステージで行われるレースでしたが、今年は8ステージです。僕はメンバーとしては入ることは叶いませんでしたが、チームメンバーの活躍を期待しています。

上にも書きましたとおり、1ヶ月半の間に3つのグランツール、その他の重要なUCIワンデーレスやステージレースが続き、各チームのメンバー選考や作戦などの特色が例年よりもわかりやすく、観る側にとってはとてもエキサイティングなシーズン後半戦になると思われます。その一方、選手やチームスタッフの間でのコロナ感染疑い、陽性患者の発生によるレース辞退、その他レース中、練習中の大きな事故や怪我が目立つようになってきました。短いシーズンで結果を残さねばならない、チームからのプレッシャー、そして選手自身の焦りというのを、この間イタリア選手権ロードを見て感じました。どんなベテラン選手にも、ネオプロの選手にとっても過去例のないシーズンですから。

ですが、前向きに考えればベテラン選手が経験値という武器を使いきれず、若い選手たちがツールで頭角を表すのも期待できるんじゃないかと思います。大きな大番狂わせが起こるのを楽しみにしています。

 

これは決して他人事ではなく、自分のレースでも与えられた仕事をこなし、かつ将来につながる走りをしなければなりません。遅くなる日の出、早朝の肌寒さを感じ、初めてここヴェローナの地を踏んだ一年前の秋を思い出しています。同時に残された時間の少なさに少々の焦りを感じながら、次のチャンスに向けて準備を怠らないようにしていこうと思っています。

 

ちょっとネタが少なくなってきているのでこのような形の近況報告になりました。では今日はこの辺で終わります。ありがとうございました。