In bocca al lupo!

イタリア生活の思い出と日記です。

コロナ禍で…

こんにちは。外出許可は出たんですが、練習用のホイールをチームに手配してもらわないといけなくなり、外で走れるのはもう少し先かなという感じになってしまいました。というか、空気入れも、色々なものが家のガレージから減っており、その都度チームに連絡するというちょっとめんどくさい状況です。レースが再開されて、色々部隊に分かれていくから仕方がない話なんですが。

 

さて、では本題であるこの3月から7月の間に何を思ったか、今は特筆すべきネタもないので、ここに残しておこうと思い書いていきます。

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まさか桜を見るとは思って無かった

 

まず、3月に帰国を決めたときは、「今からって時に…」「今年はどうなるんや?」といった不安、来年以降は?果たして自転車を続けられるのかどうかさえも不安に思っていました。何故なら、来年チームに残れるかどうか、はたまたステップアップできるかどうかも今年の走りにかかっていた訳です。そこから追い討ちをかけるようにワールドツアーチームの大きなスポンサー企業が降板していくなど、4月までは正直、スポーツどころじゃないという気持ちが半ばありました。ポジティブに捉えようと思い、「今は世界が同じ状況だ」「いつかまた元どおりになるから、その時まで力をつける期間や」と自分に言い聞かせ、トレーニング自体は順調に進めていました。しかも、その時に親父が交通事故で入院したのもあり、「あー多分こうなるから日本に帰ってくることなったんやなー」と、少しづつポジティブに考えられるようになっていきました。

 

そして4月に入り、徐々に開き直ることができて、日本でもできることは沢山あると、そして全日本選手権という当面の目標を掲げていたこともあり、トレーニングと、イタリア語の勉強などを続けました。この時はイタリアを初めとした欧州でウイルスが猛威を奮っていたときで、「帰れるのは夏頃かな…」とか「早くて6月とかかな…」と思っていました。そんなこんなで4月も過ぎ去っていきます。

 

そして日本でも感染者が急増し、5月のGWは過去にないほど閑散とした連休になりました。僕も依然として練習は続けていた訳ですが、毎年のように様々な練習会が開かれることもなく、なんだかやるせないというか、暑くなり始めたのもあり、ストレスが溜まっていきました。全日本選手権の延期が発表されたのも5月だったでしょうか。完全に目標をロストした感じでしたね。打ちひしがれていたというと語弊があるかもしれないですが、勢いは失いかけました。でもここでモチベーションが落ちて練習できないようでは凡選手で終わってしまう、逆に今がチャンスだと身を入れて練習しました。TOJ、チームで来る予定だったんですがね…来年はどうなることやら…

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誰もいない伏見稲荷、なんだか不思議な気持ちになりました

 

5月末ごろから、知り合いの茶畑でバイトをさせてもらったり、色々楽しみを作りながら生活していました。やはり自転車以外のことに興味を持ってみるのも大事なことです。様々な発見がある人生の方が面白いじゃないですか。

6月から梅雨の匂いがし始め、雨の中練習することも増えました。ここまで毎日雨の中でも練習したのは今年が初めてです。暑かったので雨降った方が気持ちよかったですね。雨上がりが逆に最悪でした(笑)。

そして、日々国際情勢や、イタリア入国、EU域内への入域に関して情報を集め、帰国時期を真剣に考えなくてはならなくなり、チームと連絡を取り始めました。7月中旬〜8月というおおよその目標を決め、あとは8月延期になった全日本選手権の開催の是非に帰国時期が左右されるという状態でした。結論として、全日本選手権は中止ということで、一刻も早い帰国を望むようになりました。やはり、僕にとって過ごしやすいのは日本であり、その中での友好関係もありました(友達は全然いないんですが)が、ここで渋って帰国を遅くすればするほど、日本から離れられないというか、成長が無いなと思いました。しかも要らぬ心配というか、願っても叶わないことばかり考えてしまうので(大学へ行っていれば?ずっとイタリアへいたなら?等)、とにかく早く帰ることを念頭においたスケジュールを考えました。

 

 

そして7月15日に帰国を決め、準備をして、帰ってきた訳です。今は家にいるのでまだ実感として帰ってきたことを感じていませんが、ここまで3月から7月までの4ヶ月、思い返せば一瞬だったので、この7月から、僕の長期滞在ビザの期限である11月1日までもまた一瞬で駆け抜けていくことになると思います。3ヶ月と2週間ほどしかないわけで…

 

僕が来年どうなるかは神のみぞ知るところですから、それをより自分の望む方に近づけるためにも、この3ヶ月、いい仕事をするしかないと思っています。とにかく、何事も時代のせいにしたくはありません。その時代を生き抜くための成長を怠らないように、たくさんの人から、たくさんの事を吸収していきたいと想います。

 

すごく長くなってしまいましたがここまで読んでくださりありがとうございます。練習やレースなどのことは8月から色々書き始めることになるとは思いますが、7月は僕の昔話やこういうことにお付き合いください。

それでは、引き続きチェック&シェアよろしくお願いいたします!