In bocca al lupo!

イタリア生活の思い出と日記です。

レースレポート 2020/8/19

こんにちは。めっちゃ暑いですね。日本も猛暑で、しかも湿度のおかげで吹いてくるのは温風…と言った感じでしょうか?こちらも気温40℃に迫ろうかという日はありますが、まだ風が冷たいので体感的には日本より涼しいです。日差しが痛い時はありますが…

 

さて、今回はレースレポートです。ミラノから少し西へ、ヴェローナからは車で2時間ちょっとのところcasere Monferrato という街でのレースでした。レースプロファイルは以下のとおりです。

 

コース:7.7km×18周回+ゴールまでの1km=140km

橋を越える20秒ほどの登りが2箇所、その他は平坦

出走人数:200人オーバー

カテゴリー:ナショナル(elite−U23

 

このようなレースでした。結果はメイングループでのゴールで順位はわかりません。上位10名より下は基本的に順位づけはありません。もちろんリザルトも10名のみ。

以下、レポートです。

 

この日は現地の気温が33℃と比較的涼しい中でのレースだったので少し気楽にスタートできそうだった。出走人数が200人を超えていること、ナショナルという上位カテゴリーのレースだったことが少し不安ではあったが、焦らない、コケない事を確認して深呼吸してスタート。

最初の一周はコースの道幅が狭くなったり広くなったりで集団の加減速が激しく、あわや集団落車寸前というシーンも何度かあり、かなり神経がすり減らされる。チームメイトの近くに居続けることを意識して、列が伸びたタイミングで前に上がる選手に便乗しながら徐々に前へと上がっていく。

200人を超える大集団なので、自分が集団の中でどのくらいの位置にいるのかがイマイチ掴めなかったが、わざわざ後ろを振り向くよりも前に上がる方が確実なので最低限位置を下げすぎない事を考える。橋を越えるタイミングで先頭との距離は分かるので、それを見ながら下がりすぎないようにした。その後も何周回はその調子で進んだ。

アタックと追走の連続で1時間を超えてもペースが下がる気配がなく、同時に集団も小さくなりつつあった(それでも150人以上は残ってるが)。後方は激しいインターバルがかかるので序盤から後ろにいた選手たちは消耗し切ったのだろうか。自分はイージーとまでは言わずとも、余裕は残っていたので、10周回が終わった時点で余裕があれば逃げにトライすることを考えてそのための位置どりに入る。幸い、登りでは道幅一杯に集団が広がることはなかったので、少し足を使えば自分のパンチ力では十分前に行くことはできた。

 

10周回完了時、そこそこ余裕が残せていたのでタイミングを見計らってアタックをかける。6人ほどの逃げが既に出ていたので、それが捕まるタイミングでカウンターを仕掛けることに決定。ちょうど橋の上りで秒差が2秒以内くらいに縮まったので、集団の側面からカウンターに成功。一時単独で飛び出したが反応してきた3名の選手と同調。しかし1名がそこからさらにアタック。1人は追いかけ、1人は諦め、自分も反応しきれずに芋掘り状態になる。集団には10秒ほどマージンがあったので、直角コーナーのあるところで合流されるよう調整する。

集団前方で合流し、呼吸を整えて最後まで流れに乗る。自分の今回の目標は完走、余裕ならチームのスプリンターのために仕事をするということだったので、最終周回手前で先頭に出てみるが、とても牽引とまでの仕事はできず、集団の流れに乗ってのゴール。

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今回レースシーンの写真はありません

 

今回のレースで、前回に比べてのレースでの適応度はかなり上がったと感じました。しかしながら、やはりゴール勝負に絡むまでは明らかに力不足だなと実感しました。まずは完走という一歩の前進に対する喜びと、チームのための仕事ができなかったという現実が半々で自分にのしかかってきます。

各チーム経済的な面でも大きな打撃を背負ったこの年に、即戦力ではない外国人を雇い続けてくれるのか?正直なところすごく不安に感じ始めました。練習やレースで毎度前進して自信を持ち続けること、ワールドツアーチーム入りの夢という原動力でなんとか持ち堪えている状態です。あまり遠くばかり見ずに、小さな喜びを積み重ねて、押しつぶされないほどのプレッシャーを持ちながら今後に向けて前進していこうと思います。まだまだ可能性はあると信じています。僕は運にも周囲の方々にも恵まれていますので。

 

今回はこの辺りで終わります。チェック&シェアよろしくお願いいたします!ではまた次回。